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昔の映画に出てくる人達、映画黄金期の頃から活躍している往年のスター達の話し方は美しいと感じることが多い。言葉遣いもきれいなのだが、発音にもポイントがあると思っている。

 

Tokyo Story (1953) - 1024

Flickr : Museum of Cinema さん

 

私が通っていた、東京中野区の公立小学校では、三年生にあがると図工や音楽は専門の教諭に習うカリキュラムだった。図工は美大卒、音楽は音大卒の先生達に、専門の教室に移動して授業を受けるというぐあい。

 

専門の教諭達は異質な空気を放っていたけど、やっぱり専門教員だった。音楽の授業で「野原で手をたたけ」という、今聞くと、とても可笑しな、でもトラックはなかなか今っぽいマンボっぽい歌を習った時のこと。「「カモシカが」「マンモスが」などの「が」は、鼻にかけると聞き取りやすくなります」と教諭は言う。子どもたちは、「んが」「んが」と笑いながら練習するのだが、二班に分かれて歌を聞き合うと確かにナチュラルだし、美しい。教諭は普段から、ガ行は、鼻にかけて話す習慣をつけておくと言葉が綺麗に聞えますと加えた。

 

小津映画は、私が子供の頃は各祭日ごとに必ずNHKで放映していた。その時は気がつかなかったが、大学生くらいで改めて小津作品を見ると、明らかに現代のTVドラマや映画に出てくる人達と発音が違う。テンポがゆっくりということもあるけど「が」が「んが」なのだ。ガ行は鼻にかかる。上品だ。

 

現在、約70歳より上の、役者の話し方を聞いていても、皆「んが」である。

 

「んが」について論じたかったというよりも、「野原で手をたたけ」が、なかなかかっこいいので「んが」に託けた。

 

 

ブロガー、選書家、トランスクリプショニスト、書籍企画編集 / Plenitude Interactions LLC / 元音楽レーベル&出版社勤め / ミニマリスト / 在宅・ノマドワーカー / 女性 / 潰瘍性大腸炎(IBD)歴29年 / お気軽にご連絡ください hello@plen-act.com

 
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