スポンサーリンク

アンドリュー・ロウラー 著『ニワトリ 人類を変えた大いなる鳥』(インターシフト 刊)を読んだ。

 

 

著者のホームページによると、アンドリュー・ロウラー氏はサイエンスと考古学のライター、編集者。

 

体の都合で哺乳類肉を食べない自分にとって、ニワトリは大切な動物性タンパク源である。原種を食べてみたい!に始まり、自分にとって「大切」な栄養源なのであるから、もっと知ってみようと本書を手にとった。

 

大抵の人にとってもニワトリは身近すぎるほどのタンパク源だと思うが、なんとこの鳥は地球上に常時200億羽、一人につき3羽も存在する計算になるそうだ。

 

ニワトリの原種と言われる鳥はセキショクヤケイといい、本書のカヴァー、インターネットで写真を見ると、「派手な金魚みたい」という印象の、「キジ」のようなカラフルさを持った、ニワトリの形をしている鳥だ。

 

原種の場所は南アジアで、本書では、1911年、ミャンマー(現ビルマ)での生物学者のウィリアム・ビービの野生のセキショクヤケイの調査の様子が描かれている。

 

ニワトリの起源や家畜化の歴史を紐解くために最初にDNAを用いたのは、生物学者である秋篠宮文仁親王であったという。1990年代のこと。ナマズの研究者のイメージの強いお方だったがニワトリの研究をされているとは。

 

ニワトリは、日本を含め世界中で「神の使い」ともされていたそうで、儀式のため、実用のため(薬、時計、飾り、縫い物など)、闘鶏のため、ニワトリが広がる理由となったとされる。

 

薬ということに関しては驚きの記述があった。インフルエンザワクチンはニワトリの卵なのだそう。自分はもう長いことインフルエンザワクチンを打っていないのだが、そこまでのものとは。

 

ニワトリの移動は人類の移動ともいえ、今後のニワトリや動物の骨のDNA研究により、歴史が覆ること、新たな発見があることが本書を通して伝わる。

 

他にも大変興味深いことが書かれているのだが、フライドチキンとアフリカンアメリカンの関係もかなりのヴォリュームで書かれていた。

 

自分はヒップホップ好きで、他のヒップホッパー達にとっても常識の範囲であるが、ヨーロッパ人が強制的にアフリカから連れてきた労働者は、食や飼って良い家畜に制限があった。ニワトリはアフリカンアメリカンにとって切っても切れない関係となる。

 

私見では、フライドチキンは彼らが生み出した食であるのにも関わらず、ロックミュージックの親はアフリカであることが忘れられたかのように、それをビッグビジネスにしたのはカーネルおじさんであったと考えている。

 

私はニワトリ料理の中では、焼き鳥、唐揚げ、ひき肉料理が好物である。

 

たまに「ニワトリはイヤだ」という人がいるのだけど、私の父や、父くらいの年配者で、子どもの頃家で飼っていたニワトリを、家の者がしめて、家族でそれをタンパク源にしていた思い出に暗さを感じている人はダメみたい。

 

ニワトリの肉が口にできて、お好みの方は是非ご一読ください。

 

 

 

ブロガー、選書家、音楽配信、書籍企画、自由業在宅リモート職(Webマーケティング、翻訳) / Plenitude Interactions LLC / 放送大学科目履修生 / 潰瘍性大腸炎 UC IBD 発症歴31年、ナルコレプシー、強膜炎、反応性低血糖症 / 水4L海塩25gとバターとリノール酸油と青菜を大量摂取、一万歩以上のウォーキングと軽い筋トレ、睡眠7.5時間をとることが健康維持のための毎日の目標 / 陸の哺乳類肉と米と芋と砂糖とアルコール摂取は以前にやめた / HipHop / アフリカンアメリカン文学古書収集家でその手の本をたくさん所有する最小限主義者 / 元音楽レーベル&出版社勤め / アイコンは宇野亜喜良氏「妖艶な女帝」 / お気軽にご連絡ください hello@plen-act.com (10/15/2018 最終更新)

 
ブログに関するお知らせ

2017年5月23日から2018年6月までに完了予定で行っていたメニューバーの大工事が2018年5月23日をもって終了しました。これから2018年の年末にかけては、音楽 / 映画 / 写真 / 美術 のメニューバーの工事が始まります。よろしくお願いいたします。