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今回の投稿では、当ブログの常連の読者の皆様にはおなじみの『天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々』を改めて紹介します。

 

このブログでは珍しく書評のかたちをとります。

 

『天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々』
メイソン・カリー 著 金原瑞人 翻訳 石田文子 翻訳
フィルムアート社 発行
978-4845914333
2014/12

Daily Rituals: How Artists Work / Mason Currey

 

 

この本は私の愛読書の中の一冊で、いつ読んでもモチヴェーションがあがるし、「人間は習慣の動物である」という刺激的な学びがあります。

 

久しぶりに読んで改めてそう思いました。

 

また、装丁、組版、紙の質感(手持ちの本は紙ヴァージョン)、本のつくりも(自分には)パーフェクトでバイブルにもなり得るのです。

 

著者のメイソン・カリー氏は、私が持っている版のプロフィールでは、ブルックリン在住で、勤め人としてウェブサイトのシニア・ディレクターをやりながら執筆活動を行っているとありますが、ご本人のオフィシャルサイトによると、現在は西海岸に拠点を移してライターと編集業を、そして近々新刊も出すという、精力的な活動を行っているようです。

 

 

本書が初著書で、翻訳は、金原瑞人さんと、石田文子さん。( アマゾン 金原瑞人 石田文子 )

 

過去から現在までの著名な小説家、詩人、芸術家、哲学者、研究者、作曲家、映画監督など161人をとりあげ、それぞれの、仕事、食事、睡眠、趣味、人付き合いなどの時間の割りふりをまとめたものが本書の内容です。

 

日本人では村上春樹氏が登場します。

 

春樹氏は長編小説を書いている時は、午後9時就寝、午前4時起床、5-6時間仕事、午後はランニングか水泳、雑用、本を読んで音楽を聴き、就寝。

 

人づきあいが悪くなるが、読者のほうが大切という、生き方のスタイルを持っています。

 

登場する161人の人達の特徴としては、深夜に作業する人、午前中に作業する人、だいたい二分されて、散歩する人が多いです。

 

煙草を吸う人も多く、酒なしでは日課が成り立たないという人もいます。

 

不眠症の人も目立ちます。

 

人生いろいろとはまさにこのこと。

 

私の大好きな人達、人生自体に興味がある人達も多数出てきます。

 

そのうちの幾人かの例をあげてみましょう。

 

まず、ノーベル文学賞を受賞したトニ・モリソン。

 

作家としてデビューしてからも、勤め人として9時5時はランダムハウスの編集者、大学で文学の講義、息子が二人いるシングルマザー、本を出すことで生じるつきあいは避け、カクテルパーティやディナーパーティにも行かない、アイデアを練るのは車での通勤中、地下鉄の中、芝を刈っているとき、執筆は、仕事の合間、週末、夜明け前、そんな生活を送っていたといいます。

 

次に、詩人で、歌手で、俳優のマヤ・アンジェロー。

 

彼女の死後、アメリカの郵便公社が追悼切手を発行しています。

 

彼女のモットーは「いつも一番でないと気がすまないことを強迫観念と思わない」で、5時半起床、6時に珈琲を、6時半には仕事用に借りているホテルへ出かける、7時から2時まで仕事、帰宅したらその日書いたものを読む、シャワー、夕飯の準備、夫の帰りを待つ、このような日常生活を送っていました。

 

ジャズミュージシャンのルイ・アームストロングはどうでしょうか。

 

演奏旅行の多かった彼は、どんな場合でも開演2時間前に楽屋入り、愛用する民間療法の薬を、喉、胃痛、唇の炎症のために使う、食事は仕事のあと、食後はほぼ毎日ゲイジを吸い(※ウィードのことです。本人はアルコールよりよいという考えで堂々と吸っていたとのこと)、大量の手紙を読み、オープンリール式のテープレコーダーで音楽を聴いていたそうです。

 

『資本論」の著者カール・マルクスは、毎日9時7時で大英博物館の図書館閲覧室通い、夜は贅沢品のタバコを吸いながら長時間の執筆。

 

あげたらきりがありませんが、皆、味わい深い日課をもっています。

 

自分が知らない人でも参考にできることが沢山あるし、それぞれに人間味を感じます。

 

本ができあがる過程もとても興味深いです。

 

著者が言及する、本(原書)ができあがるまでのなりたちがブログ経由というところが現代らしいのです。

 

ある日の勤務中、メイソン・カリー氏は仕事に集中できず、ネットで他の作家の仕事時間について調べていたら、なかなかおもしろく、これらの情報をひとつにまとめたらよいのではということで、その場で「デイリー・ルーティン」というブログをたちあげます。

 

ブログは、伝記や新聞や雑誌でたまたま見つけた人たちの生活習慣を掲載していただけでしたが、突然連絡をしてきたエージェントのミーガン・トムソン氏の説得により本の企画が、そしてクノップフ社での出版が決まり、本業も継続しながら、ブログの初期の読者たちからも支えられながら、執筆を行い、刊行となりました。

 

デジタル社会、思いついたらすぐに始められるということがよいですね。

 

それをきっかけに、新しい人との出会いが待っているとは、著者の体験を通しても証明済みです。

 

これから新年度に向けて、何かを変えたい、変わりたい、と思っている方は、『天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々』を読むと相当な刺激となることでしょう。

 

変化を考えている人にとっては、ずっと手元においておきたいという一冊になることも間違いありません。

 

 

『天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々』
メイソン・カリー 著 金原瑞人 翻訳 石田文子 翻訳
フィルムアート社 発行
978-4845914333
2014/12

Daily Rituals: How Artists Work / Mason Currey

 

 

 

著者のオフィシャルサイト https://masoncurrey.com/daily-rituals

日本の発行元 フィルムアート社 のサイト http://filmart.co.jp/

 
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