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自他ともに認める本の虫なのだが、精神的な余裕がなく過去に読んだ本を読み返すことの多い数ヶ月だった。でも12月からは「心に余裕を」ということを決めていたので、すんなり読みかけの『未来の食卓 2035年 グルメの旅』(講談社刊)を読了することができた。

 

著者のシェーン・ヴァルド氏は、袋入りのサラダとの出合いにより、2035年にのメニューには何が並んでいるのかという興味を抱くようになる。そして、一個人として、食の「次なるヒット」を支える人々を訪ね歩く。当初は、ハイテクによって生み出された食材に懐疑的であったが、だんだんと考えが変わってゆく。

 

「第二のサーモン」の「スギ」(別名クロカンパチ)、「次なる健康食品」の「スベリヒユ」などなど、繁殖と栽培と調理がしやすいものは、「次なるヒット」の可能性を秘めている。オランダでは食肉の栽培の研究が進んでおり、代替肉(試験管肉)を作り出そうとしている。

 

袋入りサラダに始まり、食肉、魚、エスニック料理、錠剤食、調査をしていくうちに、著者は、あることに気がつく。有機農法だけでは発展途上国、そして、人口増加をまかなえない。しかし「次なるヒット」を目指す人たちは、持続可能性を模索している。彼らの話しにも耳を傾けようではないか、というのが本書のサマリーだ。

 

たしかに、昔はなかったのに急に出回る食材というものはある。著者によると、ベビーリーフやブロッコリーなども、ヒットを狙った人々による野菜だ。現在、口にしている食材の多くが、これはイケルで流通されているものだろう。わかっていれば食べはしないが、それを考えると遺伝子組み換えの存在は認めたくなってしまう。

 

2035年はどうなっているか。生きるために食べるわけなのだから、美味しくハイテク食材を我々は口にしているのかもしれない。

 

同時に、この本には何も書かれていないが、食料危機に備えて、胃は小さく、食事の回数を減らしておいたほうがよい、そんなことも感じた。

 

巻末の特別付録では、お腹がすいてくる料理のレシピが掲載されている。

 

 

未来の食卓 2035年 グルメの旅

 
 
 

 

〈Bloggerを利用していた頃の記事です〉

 

 

09/30/2014 17:25

 

 

ブロガー、選書家、音楽配信、書籍企画、自由業リモート職・時々外出(Webマーケティング、翻訳、コンサルタント・営業代行) / Plenitude Interactions LLC / 放送大学学生 / 潰瘍性大腸炎 UC IBD 30年、ナルコレプシー、強膜炎 / 哺乳類肉と米と砂糖とお酒は以前にやめた / バターの1日の消費量は100g / HipHop / アフリカンアメリカン文学古書収集家でその手の本をたくさん所有する最小限主義者 / 読書は歴史、人文思想、経済、科学、テクノロジー、外国文学を中心にだいたい100冊以上、最近になりHow-To本も読み物に加わった / 元音楽レーベル&出版社勤め / アイコンは宇野亜喜良氏「妖艶な女帝」 / お気軽にご連絡ください hello@plen-act.com (05/27/2018 最終更新)

 
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