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出来る限りなのだが、今年に入ってから週に一本の映画を見るようにしている。日本語以外の言葉を聞きたいということや、他の理由もあって、6-7日に一度、一時間半から二時間ほど贅沢な時間をもうけている。

 

今週は、過去に何度も観ているオードリー・ヘプバーンの『ティファニーで朝食を Breakfast at Tiffany’s』を選んだ。本当に偶然なのだが今日5月4日は彼女の誕生日だった。いつもは、見たことのない映画を見ることが多いのにも関わらず、昨日は心のリセットをしたいと感じ、家にあるDVDの中からこの作品を選んだだけだから大変驚いた。

 

ティファニーで朝食を

Flickr :  kharak0424 さん

子どもの頃からオードリー・ヘプバーンの作品はいくつも見ているけど、『ティファニー…』はDVDを購入するくらい好きで、特に今回のように気分をシャキッとさせたい時など、数年に一度は観てしまう。学生時代読んだトルーマン・カポーティの原作とはだいぶ異なり、原作に失望した記憶があるが、映画のほうは、洋服、髪型、インテリアなどの視覚的要素、オードリーの気品に触れられることが刺激になる。原作については、いつの間にか村上春樹の新訳が出版されており、これは追い追い読みたい。

 

舞台はニューヨーク、田舎から出てきた自由解放なホリーと、作家を目指すポールの恋の物語である。ティファニーで朝食はしないが、早朝の開店前のお店の前で、ホリーはパンをかじるシーンはある。大貫妙子の歌で、♪ホリーのように男達まどわす〜♪という曲があったけど(違ったらすみません)、ホリーは幾人もの男達を魅了させる。美貌を活かし、どうにかして金持ち男を捕まえようとするのは時代だと思うし、タニマチというか、大人の女性をパトロンに味方につけて作家活動をする男は芸術だとも感じる。二人が徐々に惹かれ合う物語は心をくすぐる。

 

『ティファニーで朝食を Breakfast at Tiffany’s』の魅力は何といってもオードリー・ヘプバーンの洋服や髪型だろう。他の映画も素晴らしいのだけど(このブログを訪れる方は最小限主義の方が多いのでお知らせしておくと、『ローマの休日』では一枚の白いシャツが大活躍していたので参考にできるのでは?)、ホリーのドレスはどれも素敵だし、普段服は華美でないのにクラッシー、アイマスクや耳栓も含む寝衣も夢がある。スカーフの使い方も良い、巻き髪は頬骨の出たアジア人がやるときは注意しないといけないけどセンスは真似できる。この映画はお洒落の教科書。

 

オードリーの存在は、気品そのものである。オードリーは上流階級に生まれながらも有名になるまでは経済的には大変だったり、お子様を何度か流産されたり、パートナーが落ち着かなかった私生活があったようだ。しかし、スクリーンから伝わる彼女の凛とした雰囲気は、感情をコントロールしているからこそ醸し出されていると感じずにいられない。映画界をほぼ引退した後は、家族と一緒に過すことに時間を費やす。後、ユニセフ親善大使にも任命された美しき人は「自分の人生は幸せだった」と語る。役者としても、母としても、慈善事業を行う人でも、ずっとそうだったのだと思う。

 

映画を観ると、皆が煙草を吸っているのも注目だ。美味しそうにエレガントに。映画の公開が1960年代初頭、ほんの50年で煙草が社会の片隅に追いやられていることを考えると、今、当たり前に思っていることの普遍性はないなあと思うのであった。

 

時代の流れは感じなければならないけど、その前に、もう一度、自分への戒めのために活字にしておこう。そのためにオードリー・ヘプバーンの映画を観たのだ。

 

「感情のコントロールが人生を穏やかにする」。

 

『ティファニーで朝食を Breakfast at Tiffany’s』は心をリセットするための薬。

 

 

Breakfast at Tiffany’s Opening Scene – HQ 

 

ティファニーで朝食を (新潮文庫)

 

 

 永久不滅のエレガンスのルール

 

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ブロガー、選書家、音楽配信、書籍企画、自由業在宅リモート職(Webマーケティング、翻訳) / Plenitude Interactions LLC / 放送大学科目履修生 / 潰瘍性大腸炎 UC IBD 発症歴31年、ナルコレプシー、強膜炎、反応性低血糖症 / 水4L海塩25gとバターとリノール酸油と青菜を大量摂取、一万歩以上のウォーキングと軽い筋トレ、睡眠7.5時間をとることが健康維持のための毎日の目標 / 陸の哺乳類肉と米と芋と砂糖とアルコール摂取は以前にやめた / HipHop / アフリカンアメリカン文学古書収集家でその手の本をたくさん所有する最小限主義者 / 元音楽レーベル&出版社勤め / アイコンは宇野亜喜良氏「妖艶な女帝」 / お気軽にご連絡ください hello@plen-act.com (10/15/2018 最終更新)

 
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