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これまでに何度かフランス人文筆家のドミニック・ローホー(Dominique Loreau)さんを取り上げたことがある。

 

過去の記事

しばらくシャンパンしか飲まない宣言

自分専用のオイルで美を磨く

ドミニック・ローホーさんに見習い、物のない部屋にする

ドミニック・ローホーさんに影響され海外旅行の持物が少なくなった話

ドミニク・ローホーでなくドミニック・ローホーが日本語表記。

 

2010年に刊行された、彼女の著作の翻訳本『シンプルに生きる―変哲のないものに喜びをみつけ、味わう』は、私にいくつかの改革を起こした。国内出張が割と多く、プライヴェートでは海外にも半年から10ヶ月に一度は行っていたので、機能的な物を、必要な分だけ購入するということはライフスタイルにはなっていたのだが、もっとミニマムに旅をしようということは肝に銘じた。そして大量の本を手放そうということであった。

 

もっとミニマムに旅をすることは、高城剛氏の著作の影響(一覧)と実践もあって、だいぶ上達した。

 

お洒落は好きだけど、必要な分をセンスよく着ればという考えだから、着る物には執着がない。世の中が異常な景気の頃の、15歳の時、雑誌「JJ」を読んでいた。当時23日に発売されていたアカ系雑誌の中では、競合を引き離して一番だったファッション誌だ。憧れた。しかし、しばらくすると、書を読み、良い映画を観て、かっこいい音楽を聴くほうが、ブランド物で身を固めるより、おばさんになった時いいんじゃないかと、誌面に登場する、ワンレン、ボディコンの、お嬢様気取りのJJ姉ちゃん達を見て感じた。

 

今となってはデータ化が普通になった、もしくは、普通になりつつ物達に沢山触れてよかった。本、音楽、映画(単館系の)を通して、知らない世界を知ることができた。本、音楽に関しては、それを支える側として、望み通り、新卒の段階で、会社員としてだけど、業にもなった。

 

当然、所有の物は多かった。定期的に処分はしていたものの、趣味でも仕事でも、読むし、聴くはで増える一方だった。iTunesの登場で、音楽はデータにするということは習慣づいたから、何年もかかってCDの処理が終わらせた。しかし本は子供の頃から囲まれて育ってきたし、蔵書が自分の誇りになっていたところがあり、処分するという発想にいたらないようにしていたのだと思う。

 

ドミニックさんの著作を読んだ頃だろうか。本にせよ、音楽にせよ、著者やアーティストを生み出す「もの」を支える側の職業は、「物」の恩恵に授かっていたということに気がつく。15世紀、グーテンベルクが印刷機を生み出した時から、そしてレコードが生まれ、CDが全盛期を迎えた2000年までの物バブルの時代の、経済の、物質社会の流れでお給料がもらえていた。

 

広くはない自分の部屋に大きな本棚が二つもあることが少し重荷になっていた。だから、『シンプルに生きる―変哲のないものに喜びをみつけ、味わう』を読んで、気持ちが楽になった。

 

旅に持っていける本以外は手放そう。

 

そう決めた。

 

自炊も考えたのだが、手間をかける時間を作ることは困難だ。お金もかかる。本を手放す作業は、本当に大変で、いまだに続いているのだが、何が自分に大切かが数年前よりも明確になっていくからおもしろい。そして、蔵書を極力しないで済むよう、付箋をつけた箇所をEvernoteに書き写す作業が終わったら、人に譲る形に変わった。結果、重荷が軽くなり、心も軽くなりつつある。

 

どんなことでも、一度広げたことを縮小するのは大変だ。かなりの行動力と忍耐力がいる。でも、私の事業の屋号であるPlenitude Interactions プレニテュード・インタラクションズ(このブログでも今度まとめる予定である)、そして「身軽に気軽に移動のできる創造的な人生を送るためのブログ」の通り、新しい豊かさの形成をしてゆきたいと思っている。

 

物バブルを知ってこそかもしれないが、ドミニック・ローホーさんの著作は、私の心を解放するきっかけを作ってくれた。

 

ドミニック・ローホー著作一覧

 

 

「ドミニック・ローホーさんの著作の効能」

 

最終更新 06/21/2015 16:31

 

ブロガー、選書家、トランスクリプショニスト、書籍企画編集 / Plenitude Interactions LLC / 元音楽レーベル&出版社勤め / ミニマリスト / 在宅・ノマドワーカー / 女性 / 潰瘍性大腸炎(IBD)歴29年 / お気軽にご連絡ください hello@plen-act.com

 
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