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音楽が好きになる入り口は人それぞれだと思う。子どもの時分に上の兄姉から影響を受けたとか、かつての恋人がそのジャンルが好きだったからとか、様々だろう。

 

私はヒップホップとR&B好き。そして、その起源の大部分を占めるソウルミュージックに加え、アフリカから新大陸に連れてこられた人達が創りだしたジャンルは全般で範疇だし、ハウスやテクノも好み。

 

興味がそちらに向かった経緯というのは幼少の頃にあり、それはアレックス・ヘイリー原作のTVドラマ「ルーツ」と、NHKのドキュメンタリー番組で流れるスコット・ジョップリンの「スティング」だった。この二つがなければ、そののち、さらにのめりこませる人生にはなっていなかっただろう。加えて、ラップが魅力的に感じたのは、身近な浄土真宗のお経である。以上の三点はヒップホップ好きになる要素となった。

 

なんにせよ、基礎が幼少の頃にできあがっていたのは運命と感じる。

 

今回は、そのうちの一つ『ルーツ』について。

 

The Great Alex Haleyvia Koston Photography さん

『ルーツ』原作者アレックス・ヘイリー

 

小学校に入るか入らない頃、TVをつけたら、首輪をつけた肌の色が濃い人達が、白い肌の人達に無理矢理引っ張られていくという、大変衝撃的なシーンが目に飛び込んできた。

 

『ルーツ Roots』とは、1976年に刊行された、アメリカのアフリカ系の作家のアレックス・ヘイリーが、自分の父方のルーツを辿った歴史的背景を創作した作品であり、1977年にTVドラマ化された。本国アメリカでは、「ルーツ」が始まると外に人がいなくなる位に人気だったそうで、日本でも(今wikiで見たところ)同年にトヨタと日産提供で放送された。NHKでなかったかと思っているのだが、まあよいだろう。

 

当時の話しにもどそう。首輪をつけて連なる人達を見て、父に「これは???」と尋ねると、新しい土地の開拓のために、ヨーロッパ人は、無理矢理アフリカから人を連れて行ったと淡々と語る。「ひどい!皆いやがっているじゃないの!どうして」訊くと、父は一言「奴隷にするため」と答えた。加えて「こんな可哀想なことをして、現代では許されないんだよ」と。

 

よーろっぱ、あふりか、どれい。5歳の私には全てが新語だった。

 

子どもの頃は、敗戦後アメリカ軍基地となるが、その後は日本の防衛庁(現在の防衛省)管轄の土地になり、子どもながら、大人達の「せんそう」の話しがイメージできるような陰鬱さも残る場所の比較的近くに住んでいた。当然ながら、まだアメリカ人ハウスも残っていて、広い公園へ行けば、ハウスの子どもや学生達もたくさん遊びにきていて、自分や自分の親達とは違う肌や目の色の人がいることもわかってきていた。

 

その中に、肌の色の濃い、髪の毛が大きく広がっていた人達がいた。遠目でしか見ていないけど、目の青い肌の色が薄い人もいれば、ああいうタイプもいるんだなあと思っていた。TVドラマで、首輪をつけられている人達は、公園にいる肌の色が濃いタイプの人達と全く同じような顔だちだった。

 

ドラマは、そんなに続けては見なかったと思う。「ルーツ」は成人してからヴィデオで改めて見るのだけど、大人が見てもかなりドギツイシーンが多く、未就学するかしないの子どもには、ヨーロッパ人がアフリカ奴隷に対する酷い行動がかなり応えたはずだ。

 

それでも数回だけ見た、クンタ・キンテ少年の力強い眼差しは、長い期間忘れることがなかった。

 

 

Levar Burtonvia miss mamroth さん

クンタ・キンテを演じていたのは大学生だったレヴァー・バートン氏。

現在は、監督、俳優業に加え、子ども教育に従事している。 LeVar Burton

  

サウンドトラックは、クインシー・ジョーンズ

 

 

「ヒップホップ好きになった三つの基礎要因 pt1」終わり。pt2は不定期でお届けします。

 

RealKei JP】最終更新 10/31/2014 22:19

ブロガー、選書家、トランスクリプショニスト、書籍企画編集 / Plenitude Interactions LLC / 元音楽レーベル&出版社勤め / ミニマリスト / ノマドワーカー / 女性 / 潰瘍性大腸炎(IBD)歴29年 / お気軽にご連絡ください hello@plen-act.com