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ミニマリスト、きっかけ、よかったこと、自己紹介もかねて。pt2 より続き。

 

Higashi Hongan-ji sliding shōji : Kyoto, Japan / Japónvia Miguel Michán さん 

 

会社員時代2 中頃

 

転職先での見本だしが最低週二日ある中、iPhoneを持ったことで、重量のない電子書籍への関心が高まる。タブレットが主流になれば、こんな重い思いをせずに見本だしはしなくてすむ。読者側からすれば、紙の本にするか、デジタルにするか、選択が増える。結果、著者が血のにじむ思いをして生み出した本を世の中に広める手段が増える。メリットはある。

 

でも、本というパッッケージと貨幣の交換で成り立つキャッシュフローが出来上がっている業界内でこの発言はタブーだった。デジタルだけにしたら、多くの出版社が潰れてしまう。商売が成り立たなければ、元も子もない。

 

しかし、iPodが全世界で始まった時に、何かが起こると感じた出版社のオーナーは少なからずいたと思う。

 

経済学者のタイラー・コーエンによれば、本の売れ行きは内容と無関係な場合が多いという。ロンドンのある調査では、本を購入した人の三分の一以上が、賢いふりをするためだけに本を買うことがあるそうだ。本の購入者の三分の一が自己顕示欲を満たすために本を購入しているというわけである。

 

書店の年配の人達から頻繁に聞いていた話しがある。高度成長期、百科事典がよく売れたとのこと。高額本なのにも関わらずよく出たと。お客さんが買う理由は、読むため、調べるためでもなく、インテリアのためだったそうだ。応接間に百科事典があると、来客にインテリということがアピールできるという感覚。

 

面白い話しだ。

 

この時期から、日本ではサーヴィスが始まっていなかったアメリカのKindleで電子書籍を購入し、紙の本に適するジャンル、デジタルのほうが良いタイプ、日本語ならどう変わるかと、独自の精査が始まった。

 

2010年、著者の許諾と、勤め先のオーナーの許可を得て、紙の本とともに、二点のアプリブックを手がける。万が一、紙の本が品切れしても、お客さんにはデジタルをおすすめできるという考えだ。リーマンショック以降、どこの出版社も重版の見極めが厳しくなっており、勤め先もその流れになっている。

 

著者が先進的な考えの持ち主であったこと、オーナーが寛容的な人だったからこそ、アプリブックが完成した。電子書籍元年。市場はこれから。

 

同年、ドミニック・ローホー著『シンプルに生きる』発売。生き方を変えようと思い始めた。ミニマリストを意識し始める。

 

手始めに行ったことは、自分を支配している物からの整理である。本とCDを持つ喜びは通り過ぎ、読めればいいし、聞くことができれば良い。既にそれらを所蔵するストレスさえも感じている。アナログは、自分が引っ越しをする時に整理していたので手持ちも少なくなっているから良かった。

 

音楽はiTunesに入れ替える。万が一、iTunesがダメになっても、私の頭にはキーワードがインプットされているから、聞きたくなったら、探す方法は、リアルな世界でもインターンットの世界でもわかっている。手持ちの本は血肉を与えてくれた。だから、手放しても構わないのだ。

 

というわけで、その作業をスタートさせた。本はほとんどなので全てでもない。家の在庫はごく親しい人だけが見る。だから物自慢をする機会もない。

 

何もかもすっきりさせたい、そんな欲望が高まった。

 

 

「ミニマリスト、きっかけ、よかったこと、自己紹介もかねて。pt3」終わり。pt4へ続く。

 

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RealKei JP】最終更新 07/06/2015 10:55

女性 / ミニマリスト / 1970年代前半東京生まれ / ブロガー、選書家、トランスクリプショニスト、書籍企画編集、DJ見習い etc / Plenitude Interactions LLC / 元音楽レーベル&出版社勤め / 元初級サーファー / 音楽は、デトロイトのヒップホップとR&B、ショパン、ドビュッシー、サティ、映画はヨーロッパやアメリカのインディペンデント作品を好む / UC歴29年 / お気軽にご連絡ください hello@plen-act.com https://twitter.com/RealKeiJP