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久しぶりに「ミニマリストの初読乱読記録」を投稿します。

 

紙の書籍の読書記録です。

 

書評ではないのであしからず。

 

『吉原という異界』
塩見鮮一郎 著
現代書館 発行
978-4768469668

 

 

 

著者の塩見鮮一郎さんは、Wikipediaによれば、河出書房新社で編集者を務めたのちに、被差別民・被差別部落の歴史や、芸能民・社会政策、江戸・東京の都市史を主たるテーマとした作家になった方。

本書の構成は、

序章太夫―――高尾など

第一章 戦後の新都

1 遊女屋の出現

2 吉原はどこか

3 開基一説

4 逡巡する家康

5 ふたりの甚右衛門

第二章 吉原開店

1 天下御免の遊郭

2 庄司勝富の吉原

3 元和五ケ条

4 吉原の始まり

5 遊女の心

第三章 元吉原の返還

1 遊女ぶろ

2 出雲阿国

3 女歌舞伎禁止

4 暗雲ひくく

5 移転まえの吉原

第四章 新吉原の誕生

1 火事と移転

2 土手の道哲

3 借宅から新吉原へ

4 郭内の町

5 北里の営業

第五章 元禄からの展開

1 広がる江戸

2 吉原と穢多身分

3 庄司由緒書

4 遊女論いろいろ

5 散茶全盛

第六章 栄枯盛衰

1 芸者誕生

2 その後の吉原

3 娼妓解放の失敗

4 遊女の生活

5 残酷物語か

資料「新吉原由緒書」

あとがき

 

地理と歴史に徹していて、作者の感情論ほぼ書かれていない冷静な一冊。

 

陰間の逸話もあり。

 

あとがきでは、「いつの時代にも、体を売るという行為は、絶対的な貧困にたちふさがれて、仕方なく選択する道である。自分と近親者が生きのびる最後の手段でもあった。貧困をそのままにして知識だけをふりまわし、善悪をを議論しても始まらない。極貧と、もうひとつ、戦争がつづくかぎり、意にそまぬ売春はやまない。抽象的にその業態をとがめ、男の責任を追及しても、解決にはむすびつかない」と著者はおっしゃる。

 

まさにです。

 

と同時に、売春を撲滅するには、この世から、社会(=経済)から認められた、美しい売春と買春でなりたつ結婚制度をなくさなければならない。

 

しかしながら、男性でないと不可能な力仕事や捕食者と戦う行為が日常生活から不要になり、物流の発展とインターネットが普及した今の世の中に、AIがなじんでいけば、結婚制度はどんどんすたれていくだろうと考えている。

 

なぜなら、独断と偏見にみちた私の未来予測によると、人間のオスのコミュニティの争いごとを抑えるために商品として扱われたメスは、オスの商売の延長である結婚制度に参加せずに、デジタルの進化の恩恵を授かりながら、自分で(自宅で)お金を稼ぎ、自分が有能と考えるオスの種をもらって子を産み、自分の女系のコミュニティ(母親や姉妹や祖母やおばなど)で育て、当然ながら生まれてくる子どもは女性の姓を名乗り、オスは自由に移動しながら養育費を子どもとその母親に送りつつ、方々に自分を受け入れてくれるメスにタネをまかせてもらって子孫繁栄欲を満たすようになるからだ。

 

宗教に身を委ねない限りは、自分の意志に反する売春と買春はなくなっていくのではないか。

 

先人のおかげで文明が発達し、そのおかげで私たちは本来のヒトの姿に戻りつつあるのだから、人間のオスが生みだした売春(=結婚)はなくなっていく、と私は信じている。

 

本文で気になったことが一つ。

 

著者によれば、女衒(ぜげん)、若い女性を買い付ける人、の研究が進んでいないとのこと。

 

私が昨年から興味をいだいている「塩売り」は何をしていたのか?が、まさに女衒(ぜげん)なので、追々資料を集めて読んでみたい。

 

以上。

 

読書は楽しいですね。

 
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