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直近の紙の書籍の初読記録です。

 

1

 

『塩の博物誌』
ピエール・ラズロ 著 神田順子 翻訳
東京書籍 発行
978-4487800131

 

有機化学が専門の化学者で、親日家でもあるピエール・ラズロ氏による、塩を題材とした非学術的エッセー。

塩の用途は様々で人によって注目する側面が異なるが、塩の何かを知りたいと思った時、塩の経済学、美術史、物理、政治学、科学、民俗学の要素を持った本書は多くの人を満たしてくれるはず。

塩の図書に凝って読み続けているのだが、最初の頃に読めばよかった。

ポーランドには「誰かと樽一杯分の塩を食べた」という諺があるそうで、良い表現だと思った。塩について知れば知るほど、世界を操る人達??は、塩の歴史と用途別重要性を人々に気が付かせないようにしている感が強まる。

 

 

 

2

 

『楽園・味覚・理性―嗜好品の歴史』
ヴォルフガング・シヴェルブシュ 著 福本義憲 翻訳
法政大学出版局 発行
978-4588276422

 

ドイツベルリン生まれの、文芸学、哲学、社会学を修めた著述家、ヴォルフガング・シヴェルブシュ氏による嗜好品の歴史。

植民地物産であるコーヒー、ティー、チョコレート、アルコール飲料、タバコ、阿片、ハシッシなどが人間の歴史に及ぼした影響についてが書かれている。

初読での、全体的な印象では、科学やデジタルの発展以前、人間はずいぶんと嗜好品に振り回されたものだということ。

阿片やハシッシは非合法の国が多いので(多分。少なくとも日本ではイリーガル)、普通の暮らしを望む人や法のもと研究開発に使う人以外には望まれない物だけど、非合法の物を含め、嗜好品全般の、歴史、それから原産地での使われ方やヨーロッパに伝わってからの使われ方を頭に入れておくと、現代の私たちの暮らしに役立つと気が付いたのは近年のことである。

その延長で読んだ一冊だが、時間が経ったら再読したいリストに入った。

嗜好品のための道具ももっと調べたり見てみたいとも思った。

本書の中で、興味深いと思った点をあげておくと、洗練された生活様式には非ヨーロッパ産の輸入品でなければならなかったということ、洗練された生活様式には非ヨーロッパ産の輸入品でなければならなかったということ、コーヒーがヨーロッパに上陸してからしばらくの間、市民階級がコーヒーを飲める場所といったらコーヒーハウスのみで、家庭で飲めるのは、ずっと後のこと、ドイツでは、女たちのコーヒータイムをクレンツヒェンをとよんだ、ロンドンのロイズ・コーヒーハウスは、元々は航海・船舶の関係者が利用、ロイズが情報誌を発行・繁盛する、店内で保険業者が幅をきかせるようになる、保険業者は店内に自分用のボックス席を賃借するようになる、このコーヒーハウスは世界最大の保険会社に発展したということ。

嗜好品のための道具ももっと調べたり見てみたいとも思った。

 

 

 

読んだ本が溜まったらまたブログにアップします。

 

 
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