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紙の書籍の初読記録です。

 

メモであり、一言感想を書く場であります。

 

ご縁がある本と思う本はまた時間が経ったら読みます。

 

1

 

『鉱物論―アルベルトゥス・マグヌス』
アルベルトゥス・マグヌス 著 沓掛俊夫 翻訳
朝倉書店 発行
978-4254105827
2004/12

 

13世紀のスコラ学盛期、アリストテレスの註釈やそれに基づく著述を行った、ドミニコ会士のアルベルトゥス・マグヌスによる『鉱物論 Minelalium』。

西欧中世を代表する科学技術書。宝石に大変興味があるのでその一環で読んでみたけど、基礎となる学問がない私には難しいが、後に再び読むことになるだろう。

翻訳の沓掛俊夫さんは理学博士、『Minelalium』をラテン語原典で読んでみようと思われたのが四半世紀以上前のこと、長い年月を経て翻訳本発行にいたったようだ。

出版社の都合があることも十分承知だけど、縦組みで読みたかったのと、アルベルトゥス・マグヌスの説明がもう少しあるとよかった。

 

 

 

2

 

『台湾人の歌舞伎町――新宿、もうひとつの戦後史』
稲葉佳子 著 青池憲司 著
紀伊國屋書店 発行
978-4314011518
2017/09

 

工学博士の稲葉佳子さんと、映画監督の青池憲司さんによる、新宿がまるごとわかる一冊。

傑作であったから、新宿に少しでも馴染みのある人には読んでいただきたい。

さて、ここからは個人的な新宿の思い出ばなし。

現在の私は東京都近郊の地方暮らしなのだけど、生まれも育ちも西武新宿線沿線、中央線や総武線を利用することも多かったが、どの電車を利用しても自宅から新宿まで15分くらいで到着できる場所に住んでおり、新宿はすぐに訪れることのできる大きな街であった。

戦争体験者でない団塊ジュニア世代でも、日本は戦争に負けた国なんだなということが子どもでもわかる土地でもあった。

卑猥さが同居する街であることも感じとった。

そして当時は東京の大きな街は、下水道の関係だろう、たいていが臭かった。

新宿もその一つで、悪臭がなくなったのは2000年代に入ってくらいからだと記憶している。

高校時代は、学校帰り、制服で西武新宿駅のPePeの横を歩いていると(PePeの路面店にいくつかお気に入りの服屋があったので)、サラリーマンのおじさんから、よく3本から5本の指を出されることがあった。

3万から5万でどうかという買春のサインであったが「気持ち悪い」とぼやいて無視をしていた。

偏差値が高い私学に通う人達も気軽に売春をやっているような時代でもあったから、そうサインを出されて受け入れる子達も多くいたのだと思う。

「援助交際」という言葉が流行るのはまだ少し先のことであった。

昭和天皇が崩御され、時代が「平成」になる瞬間は、学校帰り、たまたまであったけどアルタの大画面で、時の首相の小渕総理大臣が「平成」の文字を披露する姿を見た。

記憶が違っているかもしれないけど、あの日は曇っていたような。

平成という時代は曇天続きだった。

バブルが弾けた頃、大学生になった私は(踊る)クラブ帰りの始発電車が走る前に歌舞伎町入り口を歩いていた。

怪しげな男性たちが、手を耳にあてるようなサインをひたすら続けていた。

一緒にいた人に聞いたら、麻薬の取引のサインだと言っていた。

日の出間近の時間で空が白んでいたけど、世の中はオソロシイ、コワイ、と以来新宿で朝まで遊ぶことはやめた。

時代はまた子どもの頃に戻るが、新宿には台湾の人が多いということはよくわかっていた。

伊勢丹での買い物の後(西武新宿線沿線在住の人間にとっての百貨店は伊勢丹以外は考えられなないのが昭和の時代であった)母親に連れていってもらう良い目の中華料理屋、母親に内緒で連れていかれる父のお気に入りの台湾料理屋(小学校3年生か4年生の時に初めてピータンを食べたのは台湾出身のなんとかさんのお店であった。父が名前を呼ぶくらいだったから、家族には内緒で常連客だったのだろう)、山手線の〇を出た先にはない空間が新宿にはあった。

本書を読んでいると、焼け野原となった東京で人々が生き抜く様子、そして台湾出身の人達が商売を通して結びつく様子がよくわかり、子どもの頃の新宿の名残が残る昔の写真もたくさん掲載されていて、街は変わる、時代は変わる、それだけは確かだということを思った。

発行元が、紀伊國屋書店、ということもよかった。

 

 

 

読んだ本がたまったらまたブログにアップします。

 

 
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