紙の書籍の初読の備忘録です。
ご縁があるタイトルは、時間をかけて何度も読み、理解を深めていきます。
本の世界は一度読んだだけではわからないことばかりです。
1
『ヒトはなぜヒトを食べたか―生態人類学から見た文化の起源』
マーヴィン・ハリス 著 鈴木 洋一 翻訳
早川書房 発行
978-4152034618
1990/12
Cannibals and Kings: Origins of Cultures / Harris, Marvin
2001年にお亡くなりになった文化人類学者のマーヴィン・ハリス氏による、(経済)社会構造と人食についてが書かれた一冊。
ヒトが生きるために欠かせない塩分と蛋白質(アミノ酸)を人食によって補えるだろうかということが知りたかったのだけど、初読ではその箇所は見つからず、タイトルから想像する内容とは異なった。
しかし原書のタイトルを見たら内容自体は納得いくものではあった。
同時に、ハリス教授の著書は遠い昔、第一期の大学生時代に原書で読んでいるということを思い出した。
しばらく先生の日本語訳本に凝ってみよう。
本書は今後もご縁あり。
2
『マイティ・リーフ―世界たばこ史物語』
J.E.ブルックス 著 たばこ総合研究センター 翻訳
山愛書院 発行
978-4434008818
2001/03
The Mighty Leaf: Tobacco through the Centuries / Brooks, Jerome Edmund
著者の、J.E.ブルックス氏は「作家で稀覯(きこう)本の権威」とニューヨーク・タイムズが呼び、ジョージ・アレンツ, Jr.(George Arents, Jr.)によるアレンツ文庫のたばこ古文献の編集を行ったというお方(らしい)。
あまり著者の詳細は載っていないが、私が知りたい煙草の秘密を探るキーワードが満載の本であった。
煙草は世の中の悪者らしいので詳細は書きませんよ。
砂糖、お酒、そして娯楽用大麻(日本では非合法)は、皆から愛される嗜好品であるが、煙草は年々嫌悪がひどくなる傾向にあり(シガレットなら理解できる)、私はそれには納得いかないことがあり、煙草関連の書物を時より読むようにしている。
この手の書籍の市場がないこともよくわかり、その証拠にアマゾンでは中古品扱いとなっているタイトルなのであるが、世間に知られてはならない情報は絶版本にたくさん詰まっており、本書も「ウシシシ……」とネクラな自分にぴったりな楽しみ方ができる一冊であった。
縦組み、著者情報がもっとあるとさらに良い書籍だった。
でもまた時間が経ったら読みますよ。
国会図書館では、『アレンツ文庫世界たばこ文献総覧』(Tobacco: Its History Illustrated by the Books, Manuscripts and Engravings in the Library of George Arents,Jr)の閲覧が可。
こちらはニューヨーク公共図書館の原書のページ —> https://digitalcollections.nypl.org/collections/tobacco-its-history-illustrated-by-the-books-manuscripts-and-engravings#/?tab=about
読んだ紙の本が溜まったらまたブログにアップします。

ブロガー / 東京都小平市生まれ東京都中野区育ち / アイコンは宇野亜喜良氏「妖艶な女帝」 / 連絡先 hello@plen-act.com (01/01/2021 最終更新)
2021年1月から投稿を再開しました。
2月12日の春節前までに生活ブログに完全に切り替わり、娯楽に関する投稿がなくなります。