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紙の書籍の初読記録です。

 

猛スピードで読みますので理解は浅いですが、一つでも二つでも情報を得ることはできます。

 

1

『〈新〉弥生時代: 五〇〇年早かった水田稲作』
藤尾慎一郎 著
吉川弘文館 発行
978-4642057295

著者は歴史民族博物館の考古学教授の藤尾慎一郎氏。日本の考古学にとって黒船と言われる炭素14年代測定法により、日本の稲作の開始が従来言われていた年代より500年早かったことを証明した方である。遺跡から出土した木炭や炭化したコメに含まれる炭素14の濃度を測れば、何年前のものかがわたるらしい。初読で知り得たこととしては、「炭素14」の測定法を含め、私のような中年より上の年代だと、弥生文化は「イネと鉄器」の時代とされるが、最新の科学では「イネと石」の時代であること。また、「日本」が縄文文化から弥生文化に変わっていくには地域性と時代の差があるということ。本文おわりに、著者は「(炭素14年代測定法を)ダメ元で測った」と言及しており可能性にかけた情熱にも感動する。もっと読み込みたいので再読決定の一冊となった。

 

 

2

『男の歴史―市民社会と「男らしさ」の神話』
トーマス・キューネ 編集 星乃治彦 翻訳
柏書房 発行
978-4760115532

ドイツの文学博士トーマス・キューネ、他10名の研究者や専門家によるジェンダー史。読んですぐに感じたのは、この世の男らしさは(もちろん女らしさも)消費経済のために作られたということ。あまり驚きもない。ここからは、本書の内容とは離れることをつらつら書くが、考古学者の都出比呂志氏が、アメリカの人類学者のジョージ・ピーター・マードック氏の民族誌を整理し、男女がかかわる労働の比率を算出した研究をふまえると、プリミティヴなところでは、女性の役割と男性の役割はあるのだと思っている。そのうえで、人間が通信やデジタルやAIが全く使えない土地で開拓しながら生き延びるような生活をする時代が再び訪れるまでは、文明の進化により男性の役目は「たったの一つだけ」になりそうな予感がしている。男性にとってはこの世がアナログな世界であればあるほど、これまで通り威張ることもできるし男性社会を維持することができる。

 

3

『カムイユカラを聞いてアイヌ語を学ぶ』
中川裕 著 中本ムツ子 著
白水社 発行
978-4560086803

アイヌ語研究者で千葉大学教授の中川裕氏、アイヌ文化伝承者の故中本ムツ子氏。アイヌ文化の図書には初めてふれた。あんまり情報がなく読んだというか、頁をめくったのであまり実になることがなく、ただ「カムイユカラ」の存在を知っただけである。YouTubeでこの「カムイユカラ」を聞いてみたところ生まれて初めて聞く言語だった。本のサマリーや感想からは離れるが、出版社のサラリーマンだった時代、旭川に何度か出張で出かけることがあった。乗り合わせたタクシーの運転手さんに、せっかくなので(出版社の旭川担当の営業マンは〇〇〇〇円払って終日お世話になり方々の広い広い旭川の書店回りをするのが主流の営業方であった)アイヌ博物館を見ていただきたい、と言われ、ほんの少しの時間立ち寄ったことがある。トリカブトと大麻草がお庭に生えていることに驚き、昔のアイヌの人達の住居は、幼少時散歩によく行った東京武蔵のエリアの小金井公園にあった縄文遺跡の住居のようであった。本書によってアイヌ文化へのアンテナが立った感あり。

 

 

 

読んだ本がたまったらまたブログにあげます。

 

ブロガー、選書家、音楽配信、書籍企画、自由業在宅リモート職(Webマーケティング、翻訳) / Plenitude Interactions LLC / 放送大学科目履修生 / 潰瘍性大腸炎 UC IBD 発症歴31年、ナルコレプシー、強膜炎、反応性低血糖症 / 水4L海塩25gとバターとリノール酸油と青菜を大量摂取、9kmウォーキングと軽い筋トレ、睡眠7.5時間をとることが健康維持のための日課 / 陸生哺乳類肉と米と芋と木の実と砂糖とアルコール摂取は以前にやめた / HipHop / アフリカンアメリカン文学古書収集家でその手の本をたくさん所有する最小限主義者 / 元音楽レーベル&出版社勤め / アイコンは宇野亜喜良氏「妖艶な女帝」 / お気軽にご連絡ください hello@plen-act.com (10/30/2018 最終更新)

 
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