スポンサーリンク

 

宮木あや子著『花宵道中』を読了。

 

宮木あや子 花宵道中

 

 

江戸末期の吉原遊女を描いた小説。短編を読み進めていくと、登場人物の人間関係がわかってくる。

 

子どもの時に身売りや人さらいで吉原へ。ある一定の年齢にくると、昼も夜も体を売る遊女となる。

 

貞操観念がないと言われた江戸時代だが、儒教と西洋文化の影響を受けた現代の日本に生きる私としては、なんともな気分。

 

小説自体は、とてもおもしろかったですよ。

 

しかし、遊郭については思うことあり。

 

聞くところによれば、かつての日本は、母になった女性が中心、男性が女性を通い、家に入るのは男性だった。

 

ところが、儒教の影響で、女性の身分は格下へ。男性の家に女性が入ることが当たり前となる。春を売る商売は10世紀頃から始まっているらしい。

 

私は遊郭もその延長と考えている。

 

借金をかたに、客を受け入れることしか道がないなんて、悲しすぎる。

 

開国して西洋文化が入り、春を売ることは後ろめたいこととなる。

 

どちらにしても、男性社会が作った女性への無意識の人権侵害だ。

 

この作品は、コミックや映画の原作にもなり、エンターテインメントとしてとても人気があるようだけど、アマゾンリヴューを見ると、遊郭は過去のものとしているコメントが多い…。

 

男女不平等な現代において、今も続く社会問題なのに。

 

春を売る仕事、現在は風俗と言う、に就いていなくてもだ。

 

女性と男性の社会的地位が同じになるには、大昔の日本のように女性が中心になり、通い婚になると平和になるだろう。

 

これはちょっと極端ですが。

 

もしくは、結婚の際、男性が女性の家に入り苗字が変わるのは男性、女性が男性の家に入り苗字が変わるのは女性、という率が半々な世の中に。

 

そうでもなければ、この世は、永遠に、ずーーーーーーーーーーーーーーっと男性社会でしょう。

 

日本政府は、企業に女性幹部の地位を作ることを「強制」させることよりも、結婚制度において、男性が女性の家の婿になることをプロモートしていったほうがよいと思うんですがね。

 

そこまでを考える一冊だった。

 

同時に、遊郭で働いた人達が成仏できるよう切に願う。

 

 

 

 

ブロガー、選書家、音楽配信、書籍企画、自由業リモート職・時々外出(Webマーケティング、翻訳、コンサルタント・営業代行) / Plenitude Interactions LLC / 放送大学学生 / 潰瘍性大腸炎 UC IBD 30年、ナルコレプシー、強膜炎 / 哺乳類肉と米と砂糖とお酒は以前にやめた / バターの1日の消費量は100g / HipHop / アフリカンアメリカン文学古書収集家でその手の本をたくさん所有する最小限主義者 / 読書は歴史、人文思想、経済、科学、テクノロジー、外国文学を中心にだいたい100冊以上、最近になりHow-To本も読み物に加わった / 元音楽レーベル&出版社勤め / アイコンは宇野亜喜良氏「妖艶な女帝」 / お気軽にご連絡ください hello@plen-act.com (05/27/2018 最終更新)

 
ブログに関するお知らせ

2017年5月23日から2018年6月までに完了予定で行っていたメニューバーの大工事が2018年5月23日をもって終了しました。これから2018年の年末にかけては、音楽 / 映画 / 写真 / 美術 のメニューバーの工事が始まります。よろしくお願いいたします。