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なぜかわからないが、昔から柳宗悦に惹かれる。柳宗悦は、民衆の暮らしの中から生まれた美の世界を人々に伝えようと民藝運動を起こした白樺派に属していた人物だ。

 

ブログでは何度か書いているのだけど、私の両親は、長崎と(福岡よりの)大分出身なので、私と妹は九州の精神が根付いている。九州出身の親をもつ首都圏在住の人や、九州の人が一生懸命東京弁で話したとしても、イントネーションで、この人のルーツは九州だ、とすぐにわかるし、食文化から、風習まで何もかも、長崎と大分の文化がミックスされている。

 

生活で使う器は、有田か小鹿田焼、時々北陸の九谷を使うのが当たり前だったから、今もそれ以外のものを使うのは気が引けてしまうところもある。ロイヤルコペンハーゲンは、有田の白と藍に感じが似ているから好きです。

 

小鹿田焼は、大分の福岡寄りの日田で作られている朝鮮系登り窯で作られている。柳宗悦著『手仕事の日本』(1948年初版発行)で、焼き方から、器の種類の豊富さから、何もかもが絶賛されている。民藝運動を知るのが高校の現代国語で、うちで使っているあのイナタイ感じのするお皿が、偉人に評価されるのかと思ったものだ。

 

正直、子どもの頃は、小鹿田焼は、同じく『手仕事の日本』でも紹介のある箱根の寄木細工の柄とともに苦手で、その延長といってよいかわからないが、現在はフランスのバッグブランドのGoyardの柄が好みでない。Goyardはセンスの良い人が持つと本当にお洒落と感じるのだが、軽量優良バッグに敏感にも関わらず自分では持つ気持ちにはなれない。箱根の寄木細工の柄は、作っている方には申し訳ないのですが、今でも受け入れることができない。この感覚お分かりいただけますでしょうか…。
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via akakingyo さん

小鹿田焼

 

寄木細工

via holy さん 

箱根の寄木細工

 

Sherry's new Goyard wallet

via Andrew Ng さん

Goyard

 

しかし、小鹿田焼だけは毎日使うのが普通なので慣れてしまった。会社で好きでない人がいても、その人が辞めてしまうと寂しい感覚に似ていて、食事の時は、小鹿田焼に一品何かをのせていたほうが良い感じ。

 

小鹿田焼が朝鮮系登り窯でつくられているのが興味深い。というのは、母の郷里は日田なのだが、母方の親族の集まりを遠くで聞いているとハングル語に聞えてしまうのだ。福岡と日田はとても近く、福岡と大陸はこれまた近い(晴れていると向こう側が見えます)。九州と大陸の関係性をしみじみ感じる。

 

とても長い歴史がある物や、それを感じさせる物が大好き。高級な物も素晴らしいし、民藝品は、その地の気候や土着性、使い勝手、全ての知恵を持ち合わせるところがよい。
手仕事の日本 (岩波文庫)

 

 

RealKei JP】最終更新 06/27/2015 05:54

 

ブロガー、選書家、トランスクリプショニスト、書籍企画編集 / Plenitude Interactions LLC / 元音楽レーベル&出版社勤め / ミニマリスト / ノマドワーカー / 女性 / 潰瘍性大腸炎(IBD)歴29年 / お気軽にご連絡ください hello@plen-act.com