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東京都庭園美術館で開催中の「鹿島茂コレクション フランス絵本の世界」へ行ってきた。

 

東京都庭園美術館新館から見えた景色

 

鹿島茂さんはフランス文学者であり、古書マニアとのこと。フランスの子どものための絵本コレクションを公開とは太っ腹。

 

私もアフリカン・アメリカン文学の古書マニアだから(ミニマリストの私が唯一こだわる「物」である)ジャンルは異なるけどシンパシーを感じてしまう。

 

加えて、製本といったらやっぱりフランスであり、古い貴重な資料性のある本を間近で見たいと足を運んだのであった。

 

出版社で働いていた時代の二社目の会社は、戦後まもなく創立された歴史のある出版社で、創業者が現役で会長をやっていた。もうおじいさんという年齢の会長が時より、昔はフランス装の本が結構流通していてペーパーナイフで紙を切った、みんなペーパーナイフにこだわっていたという、昔は洒落ていたことをやっていたんだよ、と本好きにはたまらない!という話しを、江戸っ子訛りで話しをしてくれた。

 

フランスの仮綴本の形からフランス装と言われるようになったとは聞いていたが、綴じの文化は本に関わる者、関わったことがある者なら誰しも興味はもつだろう。

 

話しが脱線してしまったのだが、この展覧会は、綴じについてではなくて、主に19世紀以降のフランスの子どものための本のコレクション展であった。

 

印象深かった展示をいくつかあげておこう。

 

まずは、「子どもの本の新時代」、「エッツェルの活躍 児童文学の傑作の誕生」のコーナーでの、書店用ポスターだ。販促ツールはいつの時代にも存在していて、この時代にもあったのだ。どれも19世紀の終わりの頃のもの。

 

それから、作家P.-J.スタールと挿絵画家ロレンツ・フルリックのシリーズ。『お祖父さんの命令と禁止』とか『パパはご旅行中』など日本語タイトルがおもしろい、「リリちゃんシリーズ」。

 

お父様はご旅行にはお仕事なのだろうけど、女性に会いにも行くのでは?という邪(よこしま)なことを思ったのでタイトルが頭にインプットされてしまった。

 

そして、「モーリス・プテ・ド・モンヴェル フランスの子どものための絵本」のコーナーで観た『ジャンヌ・ダルク』。1896年の出版で、亜鉛版写真製版という手法が取られているそうなのだが、展示の説明文には「和紙」が出てくる。この和紙について、只今美術館側に照会中。わたしたちの和紙が使われたのか興味津々。

 

東京都庭園美術館は美しいし、「鹿島茂コレクション フランス絵本の世界」と一緒に見られる「建物公開 旧朝香宮邸物語」も大変貴重なので、こちらにアクセス可能な方は是非足をお運びください。

 

私は、(毎度の事ながら駆け足で美術館や博物館へ入館するので)行けなかったのだが、正門横には食堂もあった。次回はここでお茶を飲みたい。

 

ブロガー、選書家、音楽配信、書籍企画、自由業在宅リモート職(Webマーケティング、翻訳) / Plenitude Interactions LLC / 放送大学科目履修生 / 潰瘍性大腸炎 UC IBD 発症歴31年、ナルコレプシー、強膜炎、反応性低血糖症 / 水4L海塩25gとバターとリノール酸油と青菜を大量摂取、9kmウォーキングと軽い筋トレ、睡眠7.5時間をとることが健康維持のための日課 / 陸生哺乳類肉と米と芋と木の実と砂糖とアルコール摂取は以前にやめた / HipHop / アフリカンアメリカン文学古書収集家でその手の本をたくさん所有する最小限主義者 / 元音楽レーベル&出版社勤め / アイコンは宇野亜喜良氏「妖艶な女帝」 / お気軽にご連絡ください hello@plen-act.com (10/30/2018 最終更新)

 
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