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『長崎ものしり手帳』

 

1972年初版、1997年復刊された、長崎郷土研究家だった永島正一著『長崎ものしり手帳』を読了。

 

父は長崎出身、母の父方も長崎、私は長崎の血が濃いから、興味深く読んだ。

 

知的な江戸時代の長崎についてが書かれている。

 

涙が出てしまう箇所もあり。

 

丸山遊女に籠絡させられたオランダ人男性(オランダ人と称して日本にやってきたヨーロッパの人もあり)、国へ帰ったオランダ人(オランダ人でないケースもあり)を待つ長崎人女性。

 

ソウルミュージック好き、ヒップホップ好き、アフリカン・アメリカン・リタラチャアを愛する人間として気になった点もある。

 

おらんだ正月の宴席で料理を運ぶ者が出島商館のアフリカ系の人達が、バンドマンの役目も務め、トランペット、ワルトホーン(長崎人は曲がりラッパと呼んだらしい)を吹き、トロンムル(太鼓)を叩いていたこと(長崎歳時記 長崎の正月 165頁)。

 

唐寺である崇福寺の大施餓鬼会では、「石段を登るとけんらんたる第一峰門に達する。その門の右側に異体の黒人人形が飾られる」そうだ(長崎歳時記 盂蘭盆会 179頁)。この「黒人人形」ってなんですかね。

 

出島に居住したオランダ人によって、アフリカ系の人達がブラスバンド(鼓笛隊)を組織していた(長崎事始め 文化・技術 229頁)。

 

織田信長の家来の弥助の例もあるが、ヨーロッパ人がアフリカから強制的に連れてきた人々が、長崎にも存在していたわけだ。

 

中国と朝鮮とオランダからやってくる人、オランダ人と称してやってきたヨーロッパ人、その召使い(著者はそういう言い方)、江戸を経由して留学してくる日本全国の博学な人々と、長崎人は時をともにする。

 

日本で最も先進的で知的な土地だったはずだ。

 

というわけで。

 

今の長崎にちょっと思うことがあるのだけど、こちらはまた今度書きます。

 

著者は私にとって、とてもゆかりのある人で、本書にも箇所個所、私の祖先の話しが出てきて余計に楽しい一冊だった。

 

『長崎ものしり手帳』は元々は長崎のNBCラジオの放送から生まれた本だ。当時の放送が、毎週金曜日、朝8時25分から聞くことができる。

 

アーカイヴもあるので是非チェックしてください!  >> NBCラジオ特別番組 復刻:長崎ものしり手帳

 

 

『長崎ものしり手帳』

永島正一 著

葦書房 刊

978-4751206607

 

 

最終更新 10/10/2015 21:07

 

 
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