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何かをコツコツ、短時間でもやり続けると、物事が見えてくることがある。

 

出版社に勤めていた会社員時代、企業に属さず生きている人々が書いた本の担当をしていた。

 

知人を介し、人間がおもしろい、文章がおもしろい、教え子がたくさんいる、ということで執筆をお願いした著者の職業は、それまでの私には近そうで遠い世界だった。

 

つまりは最初はわからなかった。

 

専門性の高い分野の著者が書くものだから、注の多いつくりにした。私自身がその分野に詳しければもっと理解できるのにとは思った。

 

元々、引き込まれるような文章を書く人だったし、スタッフにも恵まれたので、良い本の仕上がりとなる。今では、著者のファン達から「バイブル」と言われるくらいに。

 

本が出てから6年、最低でも週に1-2回、著者の情報は、どこかしらで発信をしている。

 

古巣の出版社とも、正式にそういう取り交わしをしているから、会社を辞めてからもずっとだ。

 

著者と担当編集者や企画者の関係は独特で、少なくとも、中小の出版社知った編集者を見たところ、その会社を辞めても、著者と出版社をつなぐということは、だいたいにおいてポピュラーである。

 

似たようなシチュエーションの業界の人以外はなかなか理解されない世界だが、書籍編集という仕事は、まさに著者の霊媒、メディウム(メディア mediaの単数系のmedium)だから切ってもきれない。

 

そして、その本を時々再読する。

 

不思議と。

 

生活していて、街にいて、その著者の世界があることに気がつく。

 

なぜ気がつけるかと言ったら、本に書かれている専門分野の言葉の意味がわかってきたことと、私自身が、その分野へめっきり興味がわいたことが大きい。情報と意識はマジックだ。

 

だから、本に深みが増してゆく。

 

小さな積み重ねとは漸進だと感じている。

 

 

 

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ブロガー、選書家、トランスクリプショニスト、書籍企画編集 / Plenitude Interactions LLC / 元音楽レーベル&出版社勤め / ミニマリスト / ノマドワーカー / 女性 / 潰瘍性大腸炎(IBD)歴29年 / お気軽にご連絡ください hello@plen-act.com