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こんにちは。今日も本に関係する話しです。

 

日本テレビ系列の「メレンゲのきもち」を見ておりましたら、文芸作家の村山由佳氏が出演していました。番組中にも言っておられましたが、村山さんは印税が10%もらえる大作家です。スゴい方です。

 

印税10%は本の世界ではマックスです。でも10%ももらえる著者は現代においては数少なく、本当によっぽどの方です。一桁台のパーセンテージが現実。

 

また「初版は印税なし。増刷以降◯%払う」。このかたちをとる出版社は増えました。業界全体で言われるのが、増刷される単行本は10冊に一点がだいたいのところです。つまりは印税が入らない。

 

「売れたらその分だけ印税を払う」。著者も一緒にプロモーションしないとなりません。

 

これから本出したいという人は、出版社が介入する以前の著作権が守られる初稿を見せ、出版しましょうと話しが決まった時に、印税のことは契約書か覚え書きを交わすことはお勧めしたいです。

 

印税の話しをしないで始まった企画は、印刷会社にデータを入れたあたりから必ずトラブルが発生します。

 

あんなに一生懸命書いて作業したのに、これかい?ということが起きる。ずっと仲良く、時に厳しくうまくやっていた編集者との仲にヒビが入ります。

 

本当は編集者が最初に話さないといけないんですが、尋ねない著者もよくない。「本ができたら印税10%」の神話に惑わされてはいけない。

 

企画が始まった段階でそんな話しをされてもという編集者がいるのは確か。でも大事なことです。

 

また、発売日と部数を決定できるのは出版社の権利。発売日とはどんな本でも最後の方にクレジット明記のページがあります。ここにある発行日が発売日です。印税の支払日もこの日が基準になります。印税率がよくても部数が少なければ実入りも少ない。

 

ここまで書くと「出版社は酷い」と思われるかもしれませんが、出版社だって商売ですし、景気の良い時代はとうに終わっています。

 

出版社のキャッシュフローは他の業界の人から見たら驚くべきものです。

 

新刊は出せば売りがたちますが、半年後にはその新刊の精算が行われます。半年の間に、著者印税、製造費を払わないとなりません。基本的に本は「返品フリー」ですから、膨大な返品が返る可能性もあります。製造計算式での返品は35%〜30%で設定しているケースが多いので、返品80%になったら大赤字です。というわけで毎月新刊を出さないとなりません。再販制があるのでバーゲンにもできません(だいぶ崩れつつありますが)。

 

リーマンショック以降くらいでしょうか。出版社もようやく見直さないとならないということで、従業員の賃金を引き下げたり、著者の印税も見直され始めました。講習会ができる・本を買い上げてくれる・Twitterで大人数のフォロワーに宣伝してくれる書き手が大歓迎の風潮にもなりました。

 

会社が潰れたら著者も従業員も守れませんから、出版社は必死なのです。

 

以上の話しは、約3000の出版社のうちの40-50社の大手から一人社長出版社までの、この数年の平均的な話しなので、業界全体の話しとは言えません。

 

そんな中、村山さんは大作家なのだなあと改めて感じたのでした。

 

村山由佳さんの著作は以前沢山読んだことがあります。ここで紹介したいんですが、それができるほど記憶されていない。残念。

 

代わりに好きな作家の本のリンクを貼っておきます。

 

彼らの目は神を見ていた (ハーストン作品集)

ハーストン自伝 路上の砂塵―ハーストン作品集〈2〉 (ハーストン作品集 (2))

 

それではまた。ごきげんよう。

 

 

via SAM MOrrison さん

 

〈Bloggerを利用していた頃の記事です〉  

 

 
RealKei JP】最終更新 08/22/2014 17:07

 

ブロガー、選書家、トランスクリプショニスト、書籍企画編集 / Plenitude Interactions LLC / 元音楽レーベル&出版社勤め / ミニマリスト / ノマドワーカー / 女性 / 潰瘍性大腸炎(IBD)歴29年 / お気軽にご連絡ください hello@plen-act.com