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2015年9月9日水曜日の朝日新聞朝刊「天声人語」におかしなことが書かれていた。

 

2015年9月9日朝日新聞天声人語

 

おかしなこととは、本題の自民党への言及に対してではなく、「好き嫌いはいけません――。子どものしつけの基本である。多様な栄養素を満遍なく摂取しないと、からだに障る」についてだ。

 

私がおかしいと感じる第一の理由として、まるで軍隊育成を促しているようなものいいだ。

 

同じ行動ができないと「和」が乱れる、突撃できません。

 

みんな一緒でないといけません。

 

「食す」という神聖な行為に対する冒涜だ。

 

次に、私の個人的な経験が関係するが、好き嫌いはいけないと言われてよいことはなかった。

 

1970年代前半生まれの私の時代の東京城西地区の公立小学校中学校では、給食に牛乳が出ることが当たり前だった。

 

牛乳は栄養価が高いからイイ、牛乳は飲まなければならない、無理矢理おしつけられていた。

 

私には拷問だった。お腹が痛くなって、くだるではないか。

 

中学生になってからは「拒否」ということを覚えたので、滅多に飲まなかったが、たまに飲むと大変なことに。

 

大人になって知る事だが、牛乳というものは第二次世界大戦後の物のない時代、諸外国の援助で脱脂粉乳を溶かしたミルクが子ども達に飲まされていた名残だという。

 

親の世代も「牛乳はいい」とすり込まれている。もちろん教育関係者たちも。

 

人種の線引きをどこですればよいかということが難しいのだが、アジア系、アフリカ系のほとんどが乳糖不耐症だけど、ヨーロッパルーツのほとんどはそうではない、ということは、昨今オープンになっている事実だ。

 

検索すればたくさんの情報が出てくるし、ピーター・J・ダダモの著作にも詳しいことが書かれている。

 

牛乳を飲んで、私がお腹をくだすのも当たり前のこと。クラスには、私のような子どもが他にも何人もいた。

 

脱脂粉乳を提供してくれていた国々の中心の人種を考えてみたら、脱脂粉乳や牛乳は良いものなのだ。自分たちにとっていいものを、敗戦国の貧しき人々に与えたくなるのは当然である。

 

素直な日本は、何も考えず牛乳神話を信じ、戦後約30年後に生まれた私は迷惑を被ったというわけだ。

 

他の給食食材でも、こちらが、お腹がおかしくなるから食べない、と言っているのに、雑食を強要する教師もいた。好き嫌いなく出されたものは食べなさい!と。今考えれば、これもまた戦後の遺産だ。

 

食の強制する大人は、ろくなものでないと思っている。

 

最後の理由として、日本の一歩外を出たら、何でも食べることは素晴らしいことにはならない。

 

例えばだが、世界の代表的宗教、ユダヤ、ヒンドゥ、イスラムでは、食べない物が決まり事としてある。

 

入手方法や、食べ方にもルールがある。

 

戒律を守らない人がいるのも事実だけど、長い歴史の中で、食べないほうが良いと判断されたから、禁止された食べ物を食さないということは、彼らの中ではあたりまえのことだ。

 

好きとか嫌いとか以前にルールがあるわけだから、日本人が言うところの偏食をおかしいと思うこと自体がおかしいし、とても狭い世界での考え方だ。

 

以上が、天声人語の「好き嫌いはいけません――。子どものしつけの基本である。多様な栄養素を満遍なく摂取しないと、からだに障る」に物申す理由だ。

 

でも、執筆した方と、その原稿を承諾する方が、皆で同じ行動をすることが生き方のスタイルとしていたり、私よりも上の世代の人で「何でも食べることがよいこと」という教育を受けている、色んな宗教に関する見聞を広めていなかったり、様々な宗教の人と知り合うチャンスがなかったのだとすれば、納得できる2015年9月9日の天声人語だった。

 

あ、でも、朝日新聞の購読をやめるということはないです。

 

天声人語2015年9月9日

 

RealKei JP

ブロガー、選書家、トランスクリプショニスト、書籍企画編集 / Plenitude Interactions LLC / 元音楽レーベル&出版社勤め / ミニマリスト / 在宅・ノマドワーカー / 女性 / 潰瘍性大腸炎(IBD)歴29年 / お気軽にご連絡ください hello@plen-act.com